2022年5月15日、スイス・チューリッヒの日本語クラブ(かんガエルクラブ)主催で
「オリジナルのロゴを作ろう!」のイベントが開催されました。
開催時間は、朝10時から12時の2時間。
講師は、グラフィックデザインとして活躍する一児のママの
佐々木 真愉子(Sasaki Mayuko)さんが来てくれました。
今回のイベントに参加してくれた子どもたち(小学生)は、合計で12名。
イベントの目的は、子どもたちが楽しく学ぶことはもちろん、
日本語でお友達とワイワイしようという要素も含まれています。
ですので、イベント中は日本語で話すことがルールでした。
イベントは、かんガエルクラブの晴子先生の挨拶から始まり、子ども達もイスに座りイベント開始!
そして、一時のママでもある、
グラフィックデザイナーの佐々木先生が自己紹介をしてくれましたよ。
佐々木先生は、スイスでコミュニケーションデザイン事務所を設立し
数々のデザインを手掛けてきたキャリアウーマン。
名刺も独特なデザインで、
個性が引き出されているユニークな名刺ですよね。
デコボココンビのようで、この名刺もすごく印象的
「ロゴ」ってなぁんだ
デザインのお話が始まりました。
例えば、スーパーマーケット「coop」や「MIGROS」のロゴデザイン。
よーく見てみると、実は同じような色が使われています。
なぜ、スーパーマーケットでは、
オレンジや黄色が使われているのか子どもたちに質問すると?
お店の人が、オレンジが好きだから〜
こんな意見も出てきました。
男子は単純だな〜と思いながらも、発言している子ども達の姿は
微笑ましかったです。
佐々木先生の説明では、オレンジのイメージは
- 食欲を増進させる
- 家庭的
- 元気
などが挙げられました。
確かに、家庭的なイメージがありますよね。
そのほか、ハイジのミルクや子ども向けの歯磨き粉のロゴも例に取り上げて、子ども達に分かりやすく説明。
エルメックス(elmex)の歯磨き粉は、女の子と男の子のネズミがいるのは、
それぞれ好きな方を買ってくれるかもしれないからだそうです。
デザインの話ってあまり聞くことがなかったので、付き添いで行っていた私も「へ〜」と楽しく講義を聞いていました。
何屋さんになりたいのか
ロゴ作りといっても、すぐにアイデアが浮かぶわけではありません。
そこで、先生は4つの選択枠を子ども達に伝えます。
まずは、何屋さんになりたいのか考えてみる。
- ペットショップ
- アイス屋さん
- 本屋さん
- 大工さん
この中から好きなお店を選んで、
ロゴのデザインをしてみようと提案してくれました。
もちろんアイデア豊富な子ども達、
これ以外にオリジナルのアイデアが頭に浮かんでいた様子で、
練習用の紙にはいろいろなオリジナルデザインが描かれていましたよ。
子どものアイデアって、柔軟性があるよね。すごく面白いロゴのデザインが描かれていたよ。
缶バッジにしたいロゴを描こう
本番は、缶バッジにするオリジナルロゴ作り。
息子が作った缶バッジは、ロゴというよ入りは
好きなものを描いた感が否めないですが、
それでも、ゲーム屋さんだよね!ってことが分かるデザインです。
他の子ども達のアイデアも、
みたらし団子とバブルティーが好きだから、
ミックスして「みたらしバブルティー屋さん」や「アイスクリーム屋さん」
「アットホームな大工屋さん」などアイデアが盛り沢山。
オリジナリティー溢れるロゴがたくさん出来上がりました。
講師を招いてのイベントのメリット
メリットは、やはりプロの一言をもらえるところ。
子どもの柔軟なアイデアに専門家から、
「この部分に文字を斜めに入れると、全体が引き締まるよ」とか
「明るめの色を付け足すと、缶バッジにした時に映えるよ」などと
アドバイスをもらえるので、大きな学びがあるんですよね。
日本語で話そう
いろいろな学びの他、今回のイベントの重要な点は「日本語環境」。
スイスの日常生活では、やはり日本語をはなす機会も少ない子ども達。
お友達が集まって、日本語を話すチャンスの場にもなっています。
親子の会話以外で、語彙力も伸びますし
なんと言っても友達同士で話すのは楽しい。
楽しく学ぶことが大切ですよ。
子ども達も、オリジナルのロゴが缶バッジになり
世界で一つだけのオリジナルロゴが作れて
とても嬉しそうでした。
過去のイベント
今回で4回目となったかんガエルクラブ主催のイベント、
過去のイベントはこちらからご確認ください。