スイスで子育てを始めて驚いた事、
それは、スイスの小学校に「給食」がないことです。
給食がないスイスの学校
スイスの学校には、給食というシステムがないのね?
生徒たちはどうやって過ごしているのかしら。
給食システムがないから、子どもたちはいったんお昼に家に帰ってきます。昼食をとってから、再び学校に行くよ。
日本人からすると、一度登校した生徒は何らかの理由がない限り、
校舎内から出ることはないと考えていましたが、
スイスの幼稚園や小学校には、壁もないし出入り自由。
幼稚園児も小学生も同じですが、
ランチの時間は、昼食の時間はいったん家に戻って
食事をとってから、また午後に登校します。
学童保育 (Mittagstisch)
スイス・チューリッヒ州の小学校では、
保護者もしくは親族が自宅にいて、子ども一旦家に帰れる状況の場合
自宅で食事をとり、再び午後の授業に参加するために登校します。
しかし、両親が共働きで家にいない場合は、
学童保育(Mittagstisch)を利用する家庭も多いです。
学童保育《ミッターグスティッシュ=Mittagstisch (独)》とは、直訳すると
Mittags =正午、Tische=テーブルという意味。
*以下「学童」と表記
お昼ご飯が食べられる場所を有料で利用することができます。
学童保育の料金
午前中の授業は12時まで。例えば、12時から13時30分まで、
学童を利用する場合は、1回16フランです。
しかし、学童は人気のため1回ごとの利用はできません。
事前に入会したい旨を伝え、予約が必須です。
(場所によって、学童利用状況は異なります)
例:週2回学童を利用すると、
週2回 x 16フラン x 4=128フラン( 約16,900円)。
入会費はありませんが、毎月の支払いとなると大きな出費ですよね。
場所によっては数カ月待たなければ入れない学童もあるので、
利用する際には、事前に調べておく必要があります。
参考:https://www.schuleurdorf.ch/web/cms.php?open=mittagstisch
注意:料金は、ご家庭の収入によって料金が異なる場所もあるので、上記は一部の例として考えてください。
学童以外に預けられる場所
幼稚園・小学校 | 料金(12時から13時半) | 参考URL |
ターゲスムッター(Tagesmutter) | 22フラン(約2,910円) | http://www.tagesmutter-urdorf.ch/preisliste.php |
ご近所のママさん | 無料もしくは有料 |
ターゲスムッターは、プライベートでお子さんを預かってくれる場所。
母親の代わりになってくれる人のことを言います。
自宅を解放して預かってくれる方もいるので、
学童に比べて、少人数で家庭的な雰囲気なのが特徴です。
御近所さんに預かってもらう人もいます。
例えば、同じ学校に通うお子さんがいるなら
火曜日はA君の家でランチ、木曜日はB君の家でランチをとるなど、
仕事をするママさんたちは助け合いながら、
仕事と家事を両立させています。
まとめ
小学校に給食がない分、家族の支えが大切になってきます。
両親が共働きの場合は、親族の方がお孫さんの帰りを待つ、
もしくはご近所のママさんと助け合って子育てする。
状況に応じて助け合いながら子育てできる環境は素敵ですよね。
子育てする上で、パパもママも大変なことは沢山ありますが、
幸せな子育てができる、環境作りをしていきたいですね。